月刊少女野崎くん10巻 感想
旧ブログから引き続き、このブログでもいろんな感想を書いていきたいと思います。
今回は月刊少女野崎くん10巻の感想です。
■面白かったところ
漫画家生活と恋愛以外の部分が久しぶりに描かれてたー!!!
この一点につきますね。
テスト勉強と修学旅行・・・これだよこれ!学生してる彼らの普通とは違う(漫画家もしている野崎君がいるため)コメディ漫画が読みたかったんだー!
旧ブログでもさんざん文句たれながし、ガンガンオンラインにも感想送ったほどですが
ラブコメディの、ラブが8割コメディ2割なかんじがしてて、
特にここ数巻はネタ切れなのか漫画家サイドの話と恋愛がほとんどで、
うーん。。。これ「野崎くんの日常を描いたラブコメ」というより「椿先生の日常を野崎君をとおして紹介している漫画家紹介漫画(時々ラブあり)」なような。。。と感じていて、そろそろ買い控えようか悩んでいたんです。
が、10巻で、久しぶりに高校生漫画家・野崎君の日常とラブコメが
戻ってきた感じがしました。
テストの話と修学旅行の話、ほんと面白いです。
カラオケに行って堀ちゃん先輩と鹿島君の仲が近づくのもよかった。
この流れで11巻も期待しています!
■微妙だったところ
作者の年齢からしても、もう高校生が遠い日常になりつつあるので
高校生ものを書くのが大変なのかな?(お話を考えるのが大変なのかな?)と
感じる部分があります。年々増えている感じがします。
すごい違和感を抱くのは、
野崎くんが現代の売れっ子漫画家なのにいまだにスクリーントーンとつけペンで作画をしているということです。
売れっ子でマンションで一人暮らしなら、デジタルにしてもおかしくないというか
今時そっちのほうが多数派な気がするんですよ・・・
プロじゃなくても液タブ使ってる若い人も多いですしね。
PC買うお金がないという子でもスマホは持っているから、スマホやタブレットでイラスト描く時代です。
作画作業のシーンを見るたびに、
今時の若い子(野崎くんと同世代・高校生の子)で、スクリーントーン知ってる子いるのか・・・?と。
野崎君の連載がはじまったころは紙媒体でも作画している若い子はいたと思います。が、そのへんがギリギリ最後の世代くらいで、今だとほぼ完全にデジタルが多数派だと
思うんですよ。
漫画読む人で感想送る人なんてほとんどオタクだから、知識としてスクリーントーンなどの紙媒体の作画の方法を知っている人は多いからそういうツッコミはあまり来ないだろうけど、実際今もトーン駆使してやってる人間は少ないんじゃないかなぁ。
私の世代(小さい頃はセーラームーンで育った世代)なら、作画作業の話はあるある話で特にトーンのくだりとかあるある感あって楽しいけど、でも同時に「これ若い子読んでても面白さがいまいちわからんだろうなぁ」と心配にもなりました。
近年の野崎くんは、
作者の加齢、もしくは作者および編集の情報収集能力欠如による、
現代の世界と漫画の世界とのニアミスが妙に気になる作品になってきています。
漫画なのである程度はファンタジーでいいとは思うんですけど、
なんていうのかな・・・電話のシーンで黒電話使ってるとか、メールじゃなくてポケベルを日常アイテムとして使ってるとかそんな違和感でしょうか。
名探偵コナンですら、しれっと
固定電話・電話BOX・ポケベル→PHS→パカパカケータイ→スマホ
とその時代時代に合わせて小物を変えてきています。
現代ものとして描くなら、小物はしれっと現代のものに変えてほしいなぁ。
野崎君デジタル移行する!という話で何話か描けるし。
。。。と同時にみこりんや若がリストラされちゃうかもしれませんが(^^;)
(だからアナログで、ということなのでしょうね)
☆いろいろ書いたけど次も楽しみな野崎くん
相変わらず文句が長いけど、10巻はクスクス笑う場面が多くて面白かったです。
次も楽しみ~♪